活動報告

本日、衆議院本会議で質問に立ちました

こんばんは。小泉進次郎です。

本日、衆議院本会議で質問に立ちました。以下は原稿になりますのでどうぞお読みください
動画はこちらより、ご覧いただけます。
https://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=54482&media_type=

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令和5年4月4日

「国家安全保障戦略」「国家防衛戦略」「防衛力整備計画」 に関する報告・質疑

自由民主党・無所属の会の小泉進次郎です。 ただいま議題となりました国家安全保障戦略等三文書に関する報告 について、自由民主党を代表し、主に 3 点質問致します。
まず、国家安保戦略が想定している脅威認識について伺います。 国家安保戦略においては、中国、北朝鮮、ロシアに関する安全保障 上の課題について説明していますが、我が国の安全保障に最も重大 な影響を及ぼすのは、言うまでもなく中国です。
国家安保戦略では中国を我が国の平和と安全、そして国際秩序にと っての「最大の戦略的挑戦」と位置付けています。「脅威」ではなく 「挑戦」。私はこの言葉の選択には、強気か弱腰か、といった問題を 超えた、より深い戦略的意味を込めたと推察します。

中国は言うまでもなく我が国の抑止戦略の対象です。しかし、抑止 は、最終的には相手国の為政者の心理に関わるものです。自衛隊の 行動や装備だけでなく、我が国が発する言葉、つまり総理の言葉が、 抑止の効果に大きく影響します。
中国が「一党独裁」から「一人独裁」に変容している中、岸田総理と習近平主席が向き合い言葉を交わすことが、益々重要となってきます。「防衛力の強化」と「首脳レ ベルの対話の強化」。この「二つの強化」を両立させながら、日本の 国益を守るために、中国とどのように対峙していくお考えでしょう か。総理、お聞かせください。また、中国による日本人拘束につい て、日中外相会談による進展はあったのか、また今後に向けた政府 の対応方針もお聞かせください。

次に、国家安保戦略を実現するための手段について伺います。 国家安保戦略ではこの手段を「総合的な国力の要素」と呼び、主なものとして外交力、防衛力、経済力、技術力、情報力という 5 つの項目を掲げています。
注目すべきは、5 つの順番です。今回の 3 文書では防衛力の抜本的 強化を打ち出しました。しかし、総合的な国力の要素の一番に挙げたのは、防衛力ではなく外交力となっています。先月、横須賀にある陸上自衛隊・高等工科学校の卒業式で吉田統合幕僚長が陸上幕僚長として行った訓示にこのような下りがありました。
「我々が「刀を抜いた」時、我々の任務は半分以上失敗しており、 我々には、「刀を抜かない」ために日々必死で「刀を研ぐ」ことが求められている。」

防衛力という「研がれた刀」を抜かないために外交力が大事であるし、力強い外交を進めるためにこそ、強い防衛力が必要であるとい うことだと私は捉えています。 総理、⻑年外務大臣を務められた総理が「外交力」を一番目に位置 づけた理由と、今後、抜本強化された防衛力を背景にどのような外 交戦略を進めていくお考えでしょうか。お聞かせください。
また、国家安保戦略で明記された「能動的サイバー防御」の導入に 向けた法改正作業の加速が必要だと思いますが、総理はどのように お考えかお答え下さい。

最後に、防衛力の抜本的強化の具体的中身について伺います。国会では、反撃能力、特にトマホークの議論が目立ちます。しかし、もっと目を向けるべきはドローンなど無人アセットです。無人アセットは比較的安く、人的損耗が少なく、耐用年数が長いという利点があり、さらに、AI 等と組み合わせれば、陸、海、空で非対称的な優勢を獲得することができます。今後は、無人アセットを幅広い任務に効果的に活用すべきです。人口が減る日本にとって、人ありきではない発想は軍事においても不可欠です。
総理、今後、無人アセット防衛能力をどのように開発配備していく お考えでしょうか。お聞かせください。

総理、今後、無人アセット防衛能力をどのように開発配備していく お考えでしょうか。お聞かせください。
外務大臣が所信を述べ、その質疑の際にも出席が求められる委員会が、衆参合わせて 7 つもあること。これは他の大臣と比べても最多です。7 委員会は多過ぎると思いませんか? 総理のウクライナ訪問など外交日程の後に行われる帰朝報告も、衆参両院で同じ報告を繰り返す必要があるのでしょうか? 施政方針演説と所信表明演説も同じです。同じ原稿を一語一句間違 えずに衆参両院で総理に読ませることが国会の役割なのでしょうか? 開会式のように衆参合わせて一回で何の問題があるのでしょうか? そもそも、このような国会を変えずにいることを我々議員一人一人 も望んでいるのでしょうか?本音では、誰も望んでいないのではないでしょうか。

国際秩序を保てるかどうかの分水嶺にある今、我が国が力強い外交を展開するためには国会改革が不可欠であります。与野党で一致点が見出されることを期待して、私の質問を終わります。ありがとうございました。