活動報告

地元横須賀とサイバーセキュリティ強化について

先月26日、自民党の安全保障調査会の提言がまとまりました。その中で、私の地元横須賀にある陸上自衛隊通信学校と高等工科学校でサイバーセキュリティ人材育成を強化することが明記されました。しかも、サイバー学校やサイバーセキュリティ研究所の設立も念頭に置くと具体的に盛り込まれた形で。提言をまとめた小野寺五典会長をはじめ、サイバーセキュリティの抜本強化を提言に反映するために後押ししてくれた全ての方々に感謝しています。

今、ロシアによるウクライナ侵略は、予想以上にウクライナがロシアの攻撃に対して持ち堪えていると言われていますが、ウクライナのロシアに対する健闘を支えているのは、サイバーセキュリティ能力の高さも理由の一つに挙げられると思います。ロシアのサイバー攻撃に耐えうるウクライナのサイバーセキュリティの備えと、アメリカなどと軍事機密などの情報共有を可能にするだけのサイバーセキュリティ関連の制度や組織が整っていた。

安全保障環境が悪化する日本は、サイバーセキュリティの人材を充実させ、技術も高め、制度的な対応も迅速に整える必要があります。

幸い、横須賀にはサイバーセキュリティの拠点となりうる基盤があります。前述した陸上自衛隊のみならず、海上自衛隊、航空自衛隊、防衛大学校、米海軍基地。民間ではNTTをはじめ最近ではサイバーセキュリティ関連の企業が横須賀に進出しています。こういった横須賀の環境も、提言に反映された背景にあると思います。

戦前の横須賀は、旧帝国海軍の街として、そして、戦後の横須賀は、日米同盟の象徴の街として、時代の要請に応じて日本の防衛と地域の平和と安定を担う役割を果たしてきました。それが、これからは、サイバーセキュリティの街として横須賀が新たな役割を担う時代に突入することを提言は示唆しています。

既に久里浜にある陸上自衛隊通信学校でサイバー防衛人材の育成が始まり、武山にある高等工科学校の3年生にはサイバーセキュリティ専修コースが設けられました。私は、3年生からではなく、入学からサイバーセキュリティ人材枠やコースを設け、体力不問にするなど、今までの自衛隊の枠にとらわれない発想でサイバーセキュリティの抜本強化をすべきだと考えます。

今回の提言を礎に、今後は国家安全保障戦略など政府の政策に反映されるよう全力を尽くします。

地元横須賀にある高等工科学校の卒業式にて(2017年3月)