活動報告

「熱中症警戒アラート」を一都八県で開始します

先日も環境省が作成した熱中症の予防のポスターのご紹介をしましたが、ここ数年、熱中症は増加傾向で、2018年に熱中症で搬送された方は9万5,000人、亡くなられた方は1,500人を超えました。20年間で約9倍の増加です。
また今年は、新型コロナの影響で夏でもマスクをするという、新たな課題があります。
今年、環境省では熱中症の予防をより効果的に行うため、7月1日から気象庁と連携し、関東甲信地方の一都八県で「熱中症警戒アラート」を開始します。(一都八県:東京・茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・神奈川・山梨・長野)
なお、今年の取り組みを検証し、来年度からは「熱中症警戒アラート」を全国展開する予定です。
「熱中症警戒アラート」は気温だけでなく、湿度、輻射(ふくしゃ)熱(放射熱)の3つのポイントで暑さ指数(WBGT)という指標を表します。この指標は1950年代にアメリカで発案され、現在はISOで規格化され、国際的にも使用されているものです。
暑さ指数(WGBT)が33度以上になると予測される場合、前日の17時と当日の早朝5時にアラートが発表されます。「暑さ指数33度以上」とは熱中症による搬送者数や亡くなられる方の数が顕著に増加するという、極めて危険な暑さです。
アラートはテレビやラジオを通じて発表されますが、メールを登録すると直接届くようになります。今後はアプリを通じての通知など、より迅速で効果的な方法を検討していきます。
今年の夏、熱中症対策を政府一丸となって取り組むため、本日、関係省庁連絡会議を開催します。一都八県の皆さんは是非「熱中症警戒アラート」を活用し、熱中症予防に役立ててもらえたら嬉しいです。

環境省熱中症予防情報サイト