活動報告

寄席でおきた奇跡。

昨夜は奇跡のような場に居合わせました。現場は、東京新宿の末廣亭という寄席。

落語議連の仲間を増やすため、寄席に行ったことがない議員仲間の寄席デビューを企画し、それが昨夜だったんですが、寄席に入り、最後列に座り、しばらくすると一人のおばあちゃんが斜め前に座りました。

私に気付き、
「あら、落語好きなの?」
「はい。時々聴きにくるんです。おばあちゃんは?」
「実は初めて来たのよ。89歳なんだけど勇気を出して。」
これだけでも衝撃でした。89歳で寄席デビュー!もう議員仲間の寄席デビューどころではありません。

ただただおばあちゃんに楽しんでほしいという強い気持ちでいっぱいになり、正直落語に集中するより、おばあちゃん、ちゃんと聞こえてるかなぁ(後方の席には声が届きにくく、落語家の声が小さい時など心配で心配で仕方ない。改善してほしい。)とか、あぁ、おばあちゃん笑ってる、良かった!とか、おばあちゃんが気になって仕方なくなってしまいました。
落語家や色物さんが次々に出てきて、最後に大トリの春風亭柳雀師匠が登場。そして、話に入る前のマクラ(導入部分の話。つかみ。)でこう話し始めるわけです。

「実は小噺(こばなし)教室というのをやっていまして、こどもからお年寄りまで、中には85歳くらいの方も来ていたことがあります。そして、今日はその方が来てくれています…。」

「このおばあちゃんのことだ!」
私はもう涙が出そうでした。
終演後おばあちゃんに話しかけました。
「小噺スクールの話、おばあちゃんのことだったんですね」
「わかっちゃった?恥ずかしいわ。」

今まで何度も寄席に通っていますが、こんな奇跡のような場に遭遇できて忘れられない日になりました。

終演後は落語家の方々(三遊亭遊喜、瀧川鯉斗、三遊亭小笑)とご一緒させて頂きましたが、ますます落語の世界の深みにハマることになりそうです。落語、最高です。

おばあちゃん、どうかお元気で。また末廣亭で会いましょう。