「立ち入り検査時に携行する身分証の統合」が、今年度の内閣人事局ワークライフバランス表彰特別賞受賞
私が環境大臣だった時に行った規制改革「立ち入り検査時に携行する身分証の統合」が、今年度の内閣人事局ワークライフバランス表彰特別賞を受賞した、という嬉しい報告がありました。
当時の河野太郎行政改革大臣が立ち上げた行政・規制の改革に専門に取り組む直轄チーム(縦割り110番)を通じ、愛知県からの要望としてあがってきました。
要望の内容は、環境省の所管する法律に基づいて工場などに立入検査を行う際に携行する身分証が25種類もあり、重くて首が折れそうなので統合して欲しいということ。
環境行政の現場で働く方々の負担を軽減すべく、できる限り少ない枚数に統合しようと環境省の若手職員たちに対応の検討をお願いしたところ、昨年3月から法律ごとに分かれていた45種類の身分証を1枚にまとめられるようになりました。愛知県環境局の方に話を伺ったところ、これまで年間約3,500枚発行していた身分証が改革後には約360枚(9割削減)で済むことになり、発行や携行する手間が省けると喜んでもらいました。
その後、環境省が開けたこの風穴を政府全体に広げようと呼びかけを行い、昨年10月からは14省庁にまたがる421種類の身分証を1枚に統合できることになりました。多くの自治体で是非活用していただきたいと思います。
前例のない取組みにチャレンジしてくれた職員の皆さんの努力を称えるとともに、今後も現場の目線に立った取組みが進むよう、支援していきたいと思います。
写真は昨年の3月に閣議後会見で統合を発表した際のものです。
2022.03.29