活動報告

新全国犯罪被害者の会「新あすの会」の創立大会に参加しました

昨日、新全国犯罪被害者の会「新あすの会」の創立大会に参加しました。

この会を立ち上げた岡村勲弁護士は、弁護士の仕事で逆恨みされたことで、奥さまが殺害されました。その際、犯罪被害者の立場があまりに弱く、ひどい状況であったことから、2000年に全国犯罪被害者の会「あすの会」を犯罪被害者の家族と共に立ち上げました。当時の小泉純一郎総理にその状況を訴え、その後2004年に犯罪被害者等基本法が成立、2005年には同法に基づいて犯罪被害者等基本計画が閣議決定されるなど、一定の整備が終わり、役割を終えたと2018年6月に「あすの会」は解散しました。

私は2018年の「あすの会」解散時に岡村先生からご連絡頂き、犯罪被害者の方々とお会いする機会を得て、その後も岡村先生とは色々なタイミングでお会いする関係となりました。

昨年岡村先生から、再び「あすの会」を立ち上げたいというお話がありました。理由は被害者への支援が他の先進国に比べても日本はとても低いこと、被害者や被害者家族への肉体的、精神的なケアも十分に受けられず、人生が一変してしまうことなど、犯罪被害者の置かれている立場を更に改善しなければならないという岡村先生の並々ならぬ決意でした。

岡村先生の思いに応えるべく、2004年の犯罪被害者等基本法が成立に尽力された上川元法務大臣を会長、私が会長代行を務め、弁護士資格を持っている山下貴司元法務大臣、藤原崇議員、宮崎政久議員、三谷英弘議員と一緒に犯罪被害者の勉強会を年始より開始しました。

昨日の「新あすの会設立総会」では、「被害の回復と犯罪被害者庁の設立を求めて」 というサブタイトルがつけられました。私を含めた来賓の挨拶の後に、壇上で3人の犯罪被害者の方がご自身の被害について、その後の生活についてお話してくれました。聞いていて胸が締め付けられ、心が痛くなる想いで聞きしました。

誰もがいつ犯罪被害者になるかわからない。だから、他人事と思わず、関心を持って欲しい。それが、勇気を出して立ち上がった犯罪被害者の皆さんの思いだと思います。行政だけでは乗り越えられない壁を乗り越えるのが政治の役割です。全力で政策実現に動きます。

「人つながりて、事なる」

岡村弁護士から頂いた色紙の言葉です。人との出会いで物事は成し遂げられるという意味です。多くの方と共に助け合って、犯罪被害者の支援を成し遂げる、微力ながらがんばってまいります。ぜひ多くの方に関心を持っていただけたら嬉しいです。
(私の地元・横須賀市でも犯罪被害者支援条例が最近作られました。)

参考: NHKニュースのリンク