活動報告

東日本大震災から11年、宮城県の被災地を視察しました

昨日と今日の宮城出張は、復興の現状と今の課題を肌で感じる機会になりました。

復興のステージは終わり、次世代に託すためのまちづくりに移行した地域もあります。一方で、インフラ整備がまだ進行中のところもあります。私が先週と今週の東北で聞いた声の共通点は、これからも復興と言い続けていては真の課題と向き合うことにならないという声が出てきたこと。

ある方は「メディアから「復興はまだ終わっていないということですよね?」と聞かれるから「そうだね。まだまだこれからです。」と答えるけど、本音はもう復興事業は終わって次のステージなんだよね」と言っていました。

もちろん、心の復興など精神面やコミュニティーの強化など、震災の影響が今後も続く課題はあります。しかし、「復興」という見方ではアプローチが違うという課題が出てきたことは事実だと思います。

大事なことは、復興が終わっても終わっていなくても、東北に特別な思い入れを持ち続けることができるかどうか。それができるかどうかはその土地の人との出会いと絆だと思います。

私には、震災をきっかけに出会い、それ以来ともに被災地と向き合ってきた仲間たちがいます。今回は、特にその仲間たちとの絆に改めて感謝し、日本や地方の抱える新たな課題にも共に向き合っていこうという確認の時間でした。

当時は自民党青年局のメンバー同士だったのが、今では宮城県内各地の自治体の首長になり、私自身も大臣を経験するなど、それぞれの立場や経験値が変わりました。おのずと、議論の中身も行政のトップの立場からの見方で悩みやアイデアを共有できるようになりました(もちろん、仕事の話だけでなく馬鹿話もできる仲間ですが…)。

そんな良い関係の仲間たちが、議員に限らず、農家や漁師や経営者など、東北各地にいることが、私が東北を思い続けることができる最大の理由な気がします。

皆さんにとっても、そんな人がいる地域って特別な思い入れを感じませんか?

東北は私にとってそんな地域の一つです。

これからも通い続けます。帰りの新幹線に揺られながら、既に次回の東北行きを待ち遠しく思いました。

東北の皆さん、先週も今週もありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

(写真は女川スタジアムのロッカールームです。木のぬくもりを感じる優しい雰囲気のスタジアムでした。)