活動報告

東日本大震災から11年を迎えようとしています。

東日本大地震から11年を迎えようとしています。震災は私が議員になって2年目のこと。あの時、「日本の底が抜けるんじゃないか」とすら感じた衝撃は今も身体が覚えています。

そして、東北の被災地で見たこと、学んだこと、財産となる経験が多くありました。特に、東北の皆さんとの出会いです。今でも続く友情や親戚のような感覚でお付き合いさせて頂いている方々とのご縁は私の宝物です。

11回目の3.11を迎えるにあたり、今の東北の復興を自分の目で確かめたいと思い、この週末岩手県、宮城県の沿岸部を中心に周りました。

大槌町の安渡地区では、震災時、住民に避難を促すために半鐘を鳴らし続け亡くなった消防団の方がいました。その後、安渡公民館には慰霊碑と愛知県の消防団から送られた代わりの鐘の半鐘台が作られました。今朝はその方のお兄さんが鐘を鳴らしてくれて、公民館前に集まってくれた皆さんと海に向かい黙祷を捧げました。鐘の音が響きが当時の事を忘れてはならないと、改めて教えてくれたように感じました。

その後、釜石で復興に関するイベントに参加しました。そこでは、slidoというアプリを使って会場と意見交換をしたのですが、私からは、復興はまだまだと思うか、もう復興は終わったと思うか?と問いかけたところ、約40%の方は復興は終わったとの回答でした。この問いをきっかけに会場と議論する中で何人かの共通点がありました。それは、復興のことを考えなくなった自分に気付いた時に復興の次の段階に自分が進んだと感じたということ。復興特有の課題ではなく、日常の課題や、他の地域と共通する震災前からの課題(高齢化や地域経済の停滞など)を考えるようになったという声もあり、東北のことを今も「復興」という発想で考えるだけではいけないということも改めて感じました。東北の被災地で生活する方々の今の声を聞くことができ、とても有意義な時間になりました。

午後も陸前高田、宮城県の気仙沼と東日本大地震をきっかけに出会った方たちを訪ね、夕方東京への帰途につきました。

この二年間は世界中がコロナという未曾有の災害に向き合い、今はウクライナでの危機に世界が直面しています。
政治家として、国民の生命と財産を守る…その原点を深く考えさせられた東日本大震災の記憶と教訓をこれからも忘れずに日本の明るい未来へと繋げていく決意です。