2021年に取組む「4本柱」(1)
前回お話しした、今年特に環境大臣として注力する「4本柱」のうち一つ目の柱、今月から開会予定の通常国会で成立を目指す「4つの法案」について。
まず、4つの法案とは、①地球温暖化対策推進法(通称、温対法)の改正、②プラスチックに関する新しい法案、③自然公園法の改正、④瀬戸内海法の改正、です。
一つ一つの中身の詳細はまた別の機会にしますが、私なりに特に2050年までのカーボンニュートラルと深く関わる温対法の何がポイントと考えているか、簡単に紹介します。
温対法では、①2050年までのカーボンニュートラルを(閣議決定だけでなく)法律に明記して国内外に脱炭素政策の安定性と予見可能性を高めること、②地域の再エネ活用促進に向けた制度の整備、③脱炭素の実現に資するデータ開示と脱炭素への取組みの後押し、ESG投資の普及拡大につなげること、等々。
この温対法の改正をはじめ、今月からの国会で4本の法案を提出し成立することを目指し、実現させ、2050カーボンニュートラルに向けて法律面からも後押しをして、政策遂行を揺るぎないものにしたい。それが、今年の4本柱の一つ目「4つの法案」に込めた私の想いです。
今後、法案の中身を詰めるためには、何度も何度も担当職員と一字一句の調整の作業を繰り返します。
温対法以外の法案についても、いずれも「脱炭素」を推進するための要素については、徹底的に拘って「脱炭素」の実現に近づけるような法案作りに、環境省全体で努めていきたいと思っています。
次回は、4本柱の二つ目、「国・地方脱炭素実現会議」について触れたいと思います。
2021.01.02