活動報告

「環境と経済の統合」をテーマに地球環境行動会議(GEA)が開催されました

昨日、「環境と経済の統合 〜環境と成長の好循環を目指して〜」をテーマに「地球環境行動会議(GEA)国際会議」が2日間の予定で始まり、天皇、皇后両陛下のご臨席の下、開会式が行われました。
開会式では天皇陛下より、今年は2015年に国連で採択された「持続可能な開発目標」の達成に向けた「行動の十年」の始まりの年であるとともに、気候変動に関する「パリ協定」の実施が開始される重要な年であること。世界全体がこれらの目標に向けた取り組みを本格的に推進していくことが求められている現在、私たちの望む未来に向けて一人一人がどのように行動するかが問われているとおことばがありました。
続いて、菅総理は、10月の所信表明演説で2050年カーボン・ニュートラルを宣言したことに触れ、環境対応は、もはや経済成長の制約ではなく、経済社会全体の変革を後押しし、大きな成長を生み出すものであるとのご挨拶がありました。
私は基調講演として、環境省の取組みを国内外に発信しました。特に、EV(電気自動車)と再生可能エネルギーをセットで支援することと、カーボンニュートラルの実現にはカーボンプライシングが不可欠であることを強調しました。

GEAの参加者とも意見交換ができました。イケア・ジャパンのヘレン・フォン・ライス社長、日本ミシュランのポール・ペリニオ社長と対談し、イケアの再エネ導入の状況や店舗で販売するミートボールと植物由来の素材で作られたプラントボール(サステナブル・フード)のお話。ミシュランでは、今年から始まったミシュランガイドのグリーン・スター(環境に良いとされるレストランに付ける新たな「星」)や、サーキュラー・エコノミーの取り組みなどについて、意見交換をしました。
GEAは1991年に始まり、地球環境をテーマにした国際会議として今回で12回目になります。今年はコロナ禍の中で、延期に加え、規模縮小で開催となりましたが、気候変動対策を強化することの必要性を改めて参加者と共有する貴重な機会となりました。