活動報告

【書き起こし】モーリシャス沖での油流出事故に関する会見

今日は、早朝に靖国神社に参拝し(毎年参拝しています)、その後千鳥ヶ淵戦没者墓苑で献花をして、日本武道館で行われた「全国戦没者追悼式」に出席の後に、環境省でモーリシャス沖での油流出事故に関する環境省の対応について、会見をしました。以下が私からお話しした内容です。

今日は、臨時で記者の皆さんにお越しいただきありがとうございます。
その上で、今日はモーリシャス沖での「わかしお」による油の流出事故に関して、環境省の対応、私の想いについて、お伝えします。
今回の事故は生物多様性の損失につながる重大な危機と受け止めています。環境省として何ができるか早急に見極めるために、サンゴ礁生態系、油回収の専門家と環境省職員の派遣を調整しています。必要があれば、その専門家、環境省の職員から報告を受けた後、政務三役の派遣も考えたいと思っています。
モーリシャスは、サンゴ礁などの生物多様性の宝庫で、その恵みによって、漁業、観光業を営み、経済を成り立たせている国であり、このコロナ禍に加えての打撃となることで、死活的な影響を受けることになります。
今回の事故への民事上の対応については、当事者間の問題ではありますが、その如何に関わらず、ESG(環境・社会・ガバナンス)が重要視される時代に、当事者である日本企業はもとより、ESGを推進している環境省としても傍観してはならないと考えています。
特に日本は、生物多様性条約、COP10の議長国を務めた経験もあり、COP10の愛知目標の策定にもリーダーシップを発揮した国です。来年は愛知目標の後継となる目標を決めるCOP15の開催も予定されています。環境省では人類全体の財産である生物多様性の危機につながる事態への対処を全力でサポートしていきたいと思います。