活動報告

福島県郡山市を視察しました。

昨日の関東・東北地方の豪雨被害でお亡くなりになられた方々の御冥福をお祈りするとともに、全ての被災者の皆さんに改めて心からお見舞いを申し上げます。

 

今日は台風19号で、特に災害廃棄物処理での課題が大きい地域の一つ、郡山市を視察しました。

最初に郡山市水門町(すいもんまち)で、浸水の現場と、廃棄物の搬出等の自衛隊の支援活動の様子を視察しました。

このエリアは道路が狭いため、浸水した家の中を片付けると、一時的に廃棄物が道路まで広がってしまいますが、そうならないよう、自衛隊の皆さんが速やかに各家庭から出ている廃棄物をトラックに積み込んでいました。

隊員の中には私の地元横須賀にある陸上自衛隊高等工科学校の卒業生もいることが分かり、笑顔で話しが出来るひとときもありました。自衛隊の皆さんには、災害廃棄物の撤去などで連携している環境省の大臣としても改めて感謝申し上げます。ありがとうございます。

 

次に富久山(ふくやま)クリーンセンターを視察。このセンターは郡山市のごみ処理施設の一つですが、浸水被害を受けて、現在は稼働が止まっています。そのため、郡山市の生活ごみ(災害による廃棄物ではなく、通常のごみ)の処理が間に合わなくなりましたが、県内の南相馬市、浪江町にある仮設焼却施設での処理が両市町のご協力のおかげで始まりました。

 

郡山市では両市町に搬出するための経費負担が発生しますが、今日、新たに補助金対象とすることを市長にお伝えしました。これは、内堀福島県知事から昨日要望があった内容でもあります。国・県・市のスピード感ある連携が形になり良かったです。

 

写真は富久山クリーンセンターの敷地にある災害廃棄物の仮置場と、生活ごみの集積場です。災害廃棄物の仮置場は私の背丈以上の高さまで積まれていて、この場所のキャパシティもギリギリだという印象を受けました。また生活ごみも数日でいっぱいになるので、どんどん運び出す必要があるとのことでした。

(災害廃棄物の仮置場)

(生活ごみの集積場)

今日の視察を通じ、改めて省庁間、国・県・市、また民間の事業者やボランティアの方との連携、特に災害時などの緊急時には、近隣や広域の自治体連携は更に強化することが重要だと痛感しました。

 

環境大臣として、従来の想像を超えた自然災害に対し、中長期的には「気候変動 X 防災」という世界規模の課題解決に向けて、また短期的には災害が起こった際のスムーズな連携の枠組みの構築など、一つ一つしっかりと、迅速に取り組んでいきたいと思います。