活動報告

「国会」の景色が変わる瞬間

「『平成のうちに』衆議院改革実現会議」の元、昨年6月より取り組んできた国会改革は、会議の名前の通り「平成のうちに」前進があり、国会の景色が変わる瞬間を見ることが出来ました。

今日の衆議院の内閣委員会で、衆議院では初めて委員会の委員長と質問に答える大臣がタブレットを利用しました。

これは民間企業ではすでに普通に行われていることかもしれませんが、国会の委員会においてはすごい進歩で、実現に至るまでに、ここに携わる一人一人の国会議員が「改革」に挑んだ結果です(タブレットを使うだけのために、民間の方には信じられないほどのプロセスと様々な抵抗があります)。

 

ゴールデンウィーク明けには、国会のペーパーレスについて、議員運営委員会で取り上げられる方向になったことも、国会改革の確かな一歩です。

 

平成の時代では成し遂げられなかった「国会改革」について、令和の時代でも継続して取り組んでいきます。

 

「政治には無関心でいられても、政治に無関係ではいられない」。国民の暮らしに大きく影響する政治について、その政治を実行する舞台の「国会」改革について、ぜひ皆さんも関心を持ってください。

 

詳しくは本日づけで発表した活動報告をご覧ください。

「平成のうちに」衆議院改革実現会議 活動報告 

 

平成のうちに、どんな小さいことでも、改革を一歩でも進めるために、衆議 院改革を実現する。こうした強い覚悟のもと、与野党議員が集まり、昨年 6 月 に「平成のうちに」衆議院改革実現会議を設立した。

当会議では、平成 26 年「国会審議の充実に関する申し合わせ」について、 当時の与野党 7 党の国会対策責任者が党派を超えて合意し署名に至ったもの であり、今後の議論の基本にすべきとした上で、議院運営委員会の下に設置さ れている、国会法改正等及び国会改革に関する小委員会(国会改革小委員会) において早急に議論を開始すべき喫緊の 3 項目として、(1.党首討論の定例化・ 夜間開催の実現、2.衆議院の IT 化、3.女性議員の妊娠・出産時等への対応) を提言し、議長、副議長、議院運営委員長はじめ各党・各会派に申し入れを行 った。

もとより、国会改革は、議院運営委員会で進められることは論を待たないが、 当会議の提言にも配慮して頂き、議院運営委員会において、以下のような具体 的な国会改革の取組を進めて頂くことができた。

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1 報告書等や請願処理経過のペーパーレス化

➢ 概要書の全議員配布/紙の印刷物は要望ベース

2 質問主意書の取り扱いの見直し

➢ 内閣への転送に際し、省庁との事前調整の日数を2日間

から3日間に拡大

3 衆議院ICT活用検討調査費を計上

➢ 平成31年度衆議院予算で700万円(新規)

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また、さらなるペーパーレス化について、議院運営委員会での議論の俎上に 正式に上げて頂いた。加えて、平成最後の内閣委員会においては、委員長や大 臣のタブレット利用が試験的に実施された。

他方で、上記の提言内容のうち、進捗していない事項が多々あることも事実 である。実現の難しさを真摯に受け止めなければならないが、会議の設立以降、 各党・各会派において国会改革の議論が深化しただけでなく、経済界、労働界、 民間シンクタンクとも改革の必要性・緊急性を共有することができており、今 後は国民各層を巻き込んだ議論を展開していくことが重要と考える。

なお、当会議の活動については、引き続き、必ず国会改革に風穴を開けると の覚悟で、不断の取組を進めていくが、当面は、現在議院運営委員会で地道な 検討が進められていることを見守りつつ、時期を見て全体会議を開催し、今後 の取組方針についての意見交換をすることとしたい。

当会議は、「平成のうちに」と銘打っていることから、「平成」から「令和」 への改元前に、この書面をもって現状の報告をさせて頂きたい。

平成31年 4月26日

「平成のうちに」衆議院改革実現会議 役員一同