活動報告

AI(人工知能)を活用した医療界の働き方改革

AI(人工知能)を活用して医療界の働き方改革に取り組んでいる地元の横須賀共済病院で、医師・看護師・薬剤師の皆さんと意見交換をしました。横須賀共済病院は「AI ホスピタル」を目指し、AI にできることは AI に任せようと、タスクシフト(役割の移譲)を積極的に進めています。

具体的には、患者さんとの会話をAIの音声認識技術を使って、カルテを自動入力する実証実験を行なっています。看護師の場合は最大で 3 分の1の事務業務を省力化でき、労働環境の改善と質の向上につなげています。医師もパソコンを操作しなくて済むため、患者さんの目を見てコミュニケーションをとりながら、より丁寧な診察が可能になることが期待できます。

その他、病院内にはタブレット端末を通じて医師と救急車をつなぐシステムや、手術支援ロボットの「ダヴィンチ」を導入するなど、IT を駆使した医療体制も整っていました。(私もダヴィンチの操作を体験しました)また、国民の命を守るということが多くの医療従事者の力で成り立っているということを痛感しました。

長堀院長の「この病院でよかったと思われるように、患者さんだけではなく職員も安心できる病院を目指しています」という言葉がとても印象的でした。今後の医療界では、タスクシフトは 働き方改革を実現するキーワードの一つだと思います。医師から看護師へという、人から人へのタスクシフトだけでなく、「人」からAI や IT へのタスクシフトも一つの柱になることを今回の視察で改めて実感しました。

お忙しい中、貴重なお話しを聞かせていただき、ありがとうございました!