活動報告

「アストロスケール」社を視察しました

日本が世界で初めて「宇宙ゴミ」の除去を実証する国になる。こんな取り組みが進んでいることを知ってますか? 「宇宙ゴミ」とは、ロケットの残骸などが、高速で地球を周回しており、人工衛星に衝突する危険性が指摘されています。

先日、自民党のスペースデブリ(宇宙ゴミ)法制に関するワーキングチームのメンバーと一緒に「アストロスケール」社を視察しました。

「アストロスケール」社はスペースデブリを除去する技術を開発するベンチャー企業です。
現在、10cm以上の金属片の宇宙ゴミは、2万3,000個以上宇宙空間に存在し、衛星への危険な接近を示すアラートは日本のJAXAだけでも、なんと1日に約360回発生するそうです。

宇宙ゴミの増加に手を打たずに、衛星と衝突する事態が発生したら、地上では天気予報が分からなくなったり、テレビが見られなくなったり。位置情報が使えず、船や飛行機、物流が止まってしまったり、私たちの生活のあらゆるところに大きな影響が出てきます。そのリスクを少しでも下げていくために、宇宙ゴミの除去が必要です。それは、世界中の人々の暮らしを守るためでもあります。

視察では、2020年の実証に向けてスペースデブリ除去機を開発・組み立てしている、衛生レベルが高いクリーンルームに入って説明を伺いました。

この日、印象的だったのは若いエンジニアの方の言葉でした。「成功するにはたくさんの失敗が必要だから、速くたくさん失敗したい」と。

そんな熱い思いを後押しするために、自民党では政府に対する提言をまとめました。
http://shinjiro.info/spacedebris_teigen.pdf
http://shinjiro.info/spacedebris_teigen_gaiyou.pdf

「アストロスケール」社の岡田光信CEO、スタッフの皆さん、視察の準備と受け入れ、どうもありがとうございました!