活動報告

2022年の振り返り(その2)

おはようございます。小泉進次郎です。

自民党の神奈川県連会長という立場に加え、今年は国会対策副委員長にも就任し、特に国会会期中の仕事がそれまでとは激変した年でもありました。

まず、国対は月曜から金曜まで毎朝定時(基本9:10。予算委員会開催日などは8:45。)で集まります。いわば、朝礼です。国対委員長の挨拶から始まり、毎日各委員会の状況報告などを行います。国会議員の世界で、毎朝定時に集まるのは国対以外にありません。毎日必ず顔を合わせるので、おのずと国対メンバーの議員同士は距離感が縮まり、チーム意識が生まれてきます(議員同士に限らず、官僚や党職員、国会職員とも)。高校球児だった私としては、どこか野球部時代に近いチーム感覚を覚えました。

初当選した2009年からの野党議員時代にも国対は経験しましたが、今回改めて、野党と与党の国対では全く違うことも痛感しました。その中で、変わらない方がいいなと思うのは、「国対は何はなくとも国対部屋にいるのも仕事」ということでしょうか。何もなくても部屋にいろだなんて非効率極まりない!働き方改革と逆行してる。そんなんだから政治は変わらない!と言われそうですが、与野党の間で色々なやりとりがあり、いつ何が起こるかわからない国会では、万が一何かあったらと常に備え、逆に、誰もいない時こそ国対の部屋にいるという事に意味がある、これも国対の本質とも言えます。国会会期中にニュースになる政治の案件には必ずと言っていいほど国対が関わっています。この人の影のファインプレーのおかげで政権のダメージが最小化できたな、とか、この法案は国対の知恵と経験で会期内に成立したな、とか、ニュースでは取り上げられない仕事師たちが働いています。

そんな国対に身を置いていると今までとは違う学びと、今までとは違う政治の景色も見えるようになります。特に、私の場合は大臣を経験してから国対を経験しているので、行政府(政府側)から見る景色と、国会という立法府から見る景色が対称的でより違いと意味が捉えやすいということがあるかもしれません。これは意外な感覚と発見でした。

大変なことは、平日は地元に帰れない、あらゆる日程が最後まで確定できないなど、国対ならではのものもありますが、年明けから始まる通常国会は、最低でも150日間は続きます。特に私が担当するのは安全保障委員会なので、法案も出てくる予定ですし、最重要テーマでもある防衛3文書の関係の議論も白熱するはずです。心して、来年も国対副委員長として国会に臨みます。