活動報告

農業界の本格的な環境対応が動き出しました

農業界の本格的な環境対応が動き出しました。

農水省が打ち出した「みどりの食料システム戦略」は有機栽培を2050年までに50倍にする目標を掲げるなど意欲的なもので、この通常国会に法制化される見込みです。

今回の全農など農業界の使い捨てプラスチック削減の動きも、「ついに動いた」という気持ちです。

私が環境大臣の時も国会の委員会でも話題になるテーマの一つが、農業現場のプラスチックの使い捨てをどう減らせるかでした。「一発肥料」と呼ばれるプラスチックコーティングの肥料は、一回撒けば済むので農業者の負担軽減にもなるので現場では評価され使われてきました。しかし、それが使い捨てプラスチックだと認識されないまま使われ、農業現場から発生するプラスチックごみとして課題になってきてもいました(畑や田んぼ→用水路→川→海という経路で流出して海洋プラスチックゴミとなり、魚など海の生き物の脅威、海洋汚染に繋がっている)。

今回、2030年までにプラスチック製肥料の使用ゼロを打ち出したことは、この課題に明確な目標を打ち出した点で評価されるべきだと思います。もちろん、現場ではゼロにする中での課題はあるでしょう。しかし、目標に向かって走る中で浮かび上がる課題は官民が総力をあげて解決に努力していけば、持続可能な農業に近づけていけるはずです。そして、世界に誇る食の力を持つ日本の魅力を高めることに繋がると思います。

4月からはプラスチック新法が施行される前に、農業界から大きな後押しとなる心強い動きです。

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