活動報告

衆議院選挙2021を終えて

初当選以来の逆風の選挙が終わりました。
今回の選挙は今まで以上に地元の温かい力に支えられて戦ったと実感しています。

投開票の前日の夜、最後の街頭演説を行った横須賀中央駅には、私がこれまで横須賀で見たことがないくらいの大勢の人が集まってくれました。
あの光景は、これからも忘れません。

言うまでもないことですが、衆議院議員は自分が立候補した選挙区に住む有権者に選ばれて、議員として仕事が出来ます。

この選挙で五回目。今回も多くの皆さんに選んでもらえたことに感謝、感謝です。

特にこの2年間は大臣になり、コロナ禍の中で、殆ど地元に戻れずにいたので、自分自身もこれまでにない不安があったのが正直なところです。

最終的には、得票率で前回選挙より1.15%上回ることが出来、この逆風と言われる選挙戦の中でしたが、80%に迫る得票率を頂く結果となりました。

残念だったのは、全体の投票率55.93%に対し、私の選挙区は52.21%で、この点は選挙区の皆さんの政治への関心を高めて投票に繋げることが出来なかった点を反省し、次回はより多くの有権者に選挙に参加してもらえるように活動を強化していきたいと思います。(得票率:得票数を有効投票総数で割ったもの)

今回の選挙では全国57ヶ所、50人の仲間の応援にいき、比例復活も含め45人が当選しました。今後一緒に働くのが楽しみな仲間ばかりです。

地元や全国遊説では、コロナ後の日本の新しい国づくり、環境と経済が両立できる社会を作ることを中心に訴えました。また、「改革」もキーワードでした。カーボンニュートラルに向けて必要なエネルギー改革や産業構造の転換などの構造改革、デジタル化を加速するための改革、自民党改革、国会改革などです。

特に環境に関しては、これまでにないレベルで国民全体の関心が高まっていると感じました。衆議院選挙に関する世論調査でも、重視したい政策や論点として、環境・エネルギーが経済や雇用、年金などの社会保障、新型コロナ対策に続く関心度となっていて、これまでの選挙には見られないものでした。特に若い世代は、自分たちが生きていく未来の日本、世界が持続可能な社会として存続するのか?が大きな関心事で、地方遊説で小学生の女の子が前環境大臣の私に手紙を書いたと街頭に来てくれたこともありました。

新たな街頭演説の風景では、育休をとっているお父さんが抱っこ紐で子どもと一緒に来てくれたり、ペット連れが目立ったことがあります。

これは環境大臣時代に私が取り組んだ、私自身の男性育休の取得を通じた働き方改革、動物愛護のルールの強化などに通じることだと、とても嬉しく思いました。

どちらも推進にはさまざまなハードルがありましたが、挑戦し続けることで風景は変わるし、新しい価値観が生まれる。特に男性育休は、働き方改革であり、少子化対策でもあります。子育てを経験している当事者として、もっと子育てしやすい環境を作っていかないと、少子化は止まらないと確信しています。

今回の選挙では、スーツを着なかったことも新たに取り組んだことの一つでした。遊説先では関係者はスーツばかりなので時に浮いていると感じた事もありましたが、動きやすい服とスニーカーで地元、全国をまわりました。これは本当に良かった。都内では交通渋滞で、700メートル程度を二回ほど走ることになったのですが、このスタイルだったからストレスなく走ることが出来ました。

スニーカーは「Allbirds」(オールバーズ)という、環境に配慮したブランドのもので、エコな素材で出来ていて、この靴を作るのに排出した温室効果ガスが、中敷きを外すと記載があったりするものです。私はスーツは好きですが、選挙は体力勝負。明らかに今回のようなスタイルの方がストレスなく、選挙戦にエネルギーを集中できました。選挙のスタイルも、より自由に自分らしく、という思いだった中で、「スーツの時より話しかけやすい」と声をかけてくれた方もいたのは嬉しかったです。

もう一つは、インスタグラムを使ったライブと発信。全国、地元の街頭演説の殆どはライブ中継し、その合間の移動も動画で発信するなど、政治に少しでも関心を持ってもらおうと挑戦してみました。

このインスタグラム、投開票日のインスタライブをみて、中学生の子が家から選挙事務所に会いに来てくれました。また、選挙中の横須賀での街頭演説にはインスタの告知を見て初めて演説に来てくれて、「初めて投票するんだけど、どうやって投票するんですか?」と聞きにきてくれた若者がいたことも印象に強く残っています。この事をきっかけに、政治に少しでも目を向けてもらえたらと、本当に嬉しく思いました。

現在、幸いにもコロナは収まって来ていて、少しずつ町にも活気が出て来ました。来週から始まる予定の国会では傷んだ経済や暮らしを回復させ、コロナ後の新しい社会作りに繋がる大規模な経済対策を取りまとめる予定です。一日でも早く世の中に届くように全力を尽くします。

また岸田総理が初外遊となった、COP26(第26回国連気候変動枠組み条約国会議)も始まり、世界全体で気候変動対策に注目が集まっています。

日本も先進国の一員として、世界の中でリーダーシップを発揮出来るように、これからも一衆議院議員として、気候変動分野の仕事は継続して取り組んでまいります。

そして、持続可能で、誰もが多様な生き方・働き方ができ、より自由で自分らしく、未来に希望が持てる新たな日本を創り上げていきたいと思います。

これからも、「挑戦を、やめない」。そして感謝の気持ちを忘れずに、五期目も横須賀・三浦の皆さんから国会に送って頂いたことを誇りに、働いてまいります。皆さん、これからもどうぞ宜しくお願いします!