活動報告

G20 環境大臣会合、エネルギー・気候変動大臣会合 in ナポリ (まとめ)

G20の環境大臣会合、エネルギー・気候変動大臣会合が一昨日終わりました。

初めてG20で「気候」大臣会合と位置付けられましたが、大きな手応えを感じる大臣会合になりました。

G20は、G7という先進国だけの枠組みではなく途上国などもメンバーなので、そもそも会議の前から共同声明の内容をまとめることは難航することが予想されていました。結果としては一部の国の意見により最後に外すことになった文言はあったものの、残された内容は想定以上に意欲的でした。

また、先進国vs途上国の違いという単純な構図でないことも再認識する機会にもなりました。途上国同士で考え方の違いが明らかになる場面の一部始終を現場で見たことは、COP26に向けて各国の立場や意見をより正確に理解する上でも収穫でした。

そして、リモートではなく、対面で大臣同士が集まることの意義を強く感じました。複数の国が集まるマルチの場は、効率的に多くの国の大臣と会談をセットできるメリットに加え、休憩時間に急遽開催する会談が発生したり、対面ならではの新たな展開に繋がることもあります。

詳細は控えなければいけませんが、今回は会議の外の時間でも有意義な時間を持つことが出来ました。

間違いなく、気候変動分野における日本の存在感を高めることに繋がる成果をあげることができましたし、そのための準備やサポートに全力を尽くしてくれた事務方とイタリア大使館職員の皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。

昨夜、ナポリからロンドンに移動し、今日はCOP26に向けた、気候変動交渉に関する英国主催の閣僚会合に出席します。

G20環境大臣会合及び気候・エネルギー大臣会合の結果について(速報版)はこちら。