活動報告

「国立公園と国有林における世界水準を目指した連携の推進について」野上農林水産大臣と会見しました

昨日、「国立公園と国有林における世界水準を目指した連携の推進について」野上農林水産大臣と共同で会見を行い、知床、日光、屋久島など世界遺産クラスの大自然、誘客の可能性の高い地域を「重点地域」とし、世界国立公園ランキングトップ25を目指していくと発表しました。

昨年10月の「コロナ後の経済社会の再設計(Redesign)に向けた『農林水産省×環境省』の連携強化に関する合意」をもとに、環境省と林野庁の担当部署でプロジェクトチームを立ち上げ、検討を行ってきました。

日本の国立公園は、約60%(約130万ha)が国有林です。国立公園を管理する環境省、国有林を管理する林野庁では、これまでも世界自然遺産地域の保護管理や、自然の保護と利用の両立に向けて、巡視、利用者案内、希少種保護やシカ対策等の連携を進めてきました。

また最近では「国立公園満喫プロジェクト」や「日本美しの森お薦め国有林」など利用促進の取組みも共に推進しています。

昨年締結した合意の具体策として、今後、優れた自然の保護と利用の両立を世界水準のレベルで実現を目指すこと、利用拠点の整備等に土地管理権限が必要な場合に、林野庁から環境省に所管替えの検討について合意ができたのは今回の発表で画期的なことです。その他、環境省と林野庁の職員の合同研修や人事交流も進めます。

今はコロナ禍で移動も難しい状況ですが、コロナが落ち着く将来に向け、前回のブログで紹介した「改正自然公園法」と併せ、日本の貴重な自然を多くの方に体験してもらえるよう、国立公園の魅力を世界トップクラスに引き上げていく取組みを進めていきます。