本日の朝、首相官邸で開催された会議で、「ALPS(アルプス)処理水」の海洋放出が決定されました。

環境大臣は、政府に設置された「モニタリング調整会議」の議長を務めていますが、これまでのセシウムに関する海域モニタリングの実施に加え、処理水放出の前後でのトリチウムに関して海域でのモニタリングを実施します。

トリチウム自体は、国内外の原子力施設から、各国の規制基準を遵守しつつ放出されているものです。あたかも東京電力福島第一原発だけがトリチウムを放出し、海を汚染するかのような認識は誤りです。

これまでも、東京電力福島第一原発の立地する大熊町、双葉町の両町からは、処理水の処分方法の早期決定、根本的な問題解決を先送りすることなく責任をもった対応策を求める要望を受けてきました。

今後放出まで二年程度の間、さまざまな意見・懸念をしっかり受け止め、福島県、全国の関係者の皆さん、国際社会に対して透明性・客観性を最大限重視したモニタリングの実施やデータの公表を通じ、福島の復興のために環境省の責任を果たしてまいります。