活動報告

モーリシャスに派遣されている国際緊急援助隊とオンライン会議を行いました

昨日の夕方、モーリシャスに派遣されている国際緊急援助隊の一次隊と二次隊をオンライン会議で繋ぎ、現地状況の報告と意見交換を行いました。会議には環境省から佐藤ゆかり副大臣、外務省からはモーリシャス大使や担当課長にも参加いただきました。

現地の状況は、油の流出対策から環境回復や社会・生活面の課題対応へとステージが移っているとのこと。
環境面では、例えばマングローブに流れついた油をどう扱うべきかという課題があります。環境省自然環境計画課から参加している羽井佐(はいさ)副団長からの報告によると、マングローブの林は地面が柔らかいので、油除去のために人が入るとかえって油を浸透させてしまう恐れがあるそうです。こうした難しい状況でどうすればうまくマングローブ林を守ることができるのか、環境省から派遣した職員、専門家も現場を見ながら最善策を講じていきます。
社会・生活面では、油による悪臭や地域住民の健康問題、また学校が休校になっている状況などの報告もありました。
コロナ対策と支援活動の両立のために、日本からの緊急援助隊も到着してから2週間の隔離や防護服の着用など、様々な制約の中で活動していますが、そのような前例のない環境下であっても、隊員の士気はとても高く、力強いものでした。
また、隊員は政府の対策会議に出席し、モーリシャスの政府関係者や諸外国・国際機関から集まっている専門家と一緒に積極的に発言をしています。モーリシャスの首相からも、活動現場で直接労いの言葉をかけて頂いたそうです。

画面越しでも隊員の後ろに映る海の美しさはハッキリとわかりました。幸いそのエリアは油の漂着が防げている場所とのことでしたが、モーリシャスの美しい海や生態系を守るために、そして、日本とモーリシャスの友好関係が深まるきっかけとするためにも、省庁の垣根を超えてあらゆる方向から貢献策を実行していきます。