活動報告

「第11回ペータスベルク気候対話」に参加しました

オンライン開催となった「第11回ペータスベルク気候対話」にさっきまで参加していました。
この会議は気候変動に関する閣僚級会合で、主要国の環境大臣や、主催国ドイツのメルケル首相、グテーレス国連事務総長も参加し、新型コロナウイルスからの復興における気候変動対策のあり方について議論しました。
また、開催直前の20時からは主催国ドイツのシュルツェ大臣ともオンラインで会談を行いました。シュルツェ大臣とは昨年末にスペインのマドリードで開催されたCOP25でも会談をしていますが、オンラインでの再会になるとは昨年末の時点では予想できなかったことです。

21時から23時まで二つのセッションに分けて行われたペータースベルク対話では、最初のセッションで各国の手挙げ方式で発言を求められました。最初の方で「挙手」をクリックしていたおかげで指名され、用意していた提案をすることができました(「挙手」はしたけど指名されなかった国もありました)。
後半のセッションは、オンライン中継で世界中に公開でメルケル首相とグテーレス事務総長のスピーチが行われ、その後は二人への質問ができる貴重な時間。相当なレアケースなので、もちろん最初から「挙手ボタン」をクリックして指名を待っていました。
幸いにも2番手に指名を受け、私からは第1部のセッションでも提案した「オンライン プラットフォーム(COPのオンライン版のようなイメージ)」を夏の終わり頃に開催してはどうかと提案しました。目的は、新型コロナウイルス対策と気候危機に対する各国の取り組みを共有し、二つの危機に取り組む機運を高めていくこと。今年の11月に予定されていたイギリスのグラスゴー開催のCOP26が来年に延期され開催時期が未定の中では、オンラインでも出来る限り多くの国々が参加する形で集う場があることの重要性は増していると考えています。
この提案に対して、メルケル首相からは「interesting」、グテーレス事務総長からは「fully support」という非常に前向きな返事がありました(特に、グテーレス事務総長からは具体的に日本を後押しする発言が他にもあったことは特筆すべきことです)。
日本からは開催のために必要な技術的な支援などをする用意があると伝えたので、今後は関係国や国連とも調整をしていくことになります。

今日のオンライン会議に一緒に臨んでくれた環境省職員はもちろん、経産省、外務省、そして通訳の方は、マドリードでもチームで仕事をした仲間です。時差がある中遅くまでの仕事になりましたが、日本の提案に対して前向きな回答を引き出すことが出来たことが疲れを癒してくれた気がします。これが、チームで仕事をする時のやり甲斐ですね。
皆さん、本当にお疲れ様でした。そして、おやすみなさい。

なお、会議の開催にあたり、各国の大臣からのビデオメッセージが、第11回ペータスベルク気候対話のサイトに公開されました。
https://www.bmu.de/en/petersberg-climate-dialogue-xi/#c45359

もしよければご覧ください。